はじめに

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英語の上達には、兎にも角にも単語力です。高校受験や大学受験の時は、単語帳を使ってひたすら記憶していた方は多いのではないでしょうか?まだ、普段の会話では使う事のない単語ばかりでアウトプットしようがなく、定着率も低いですよね。

そこで、単語力の底上げをするための新しい学習法、「語源で覚える」単語学習方法をお伝えします。 

語源を知ると英単語が楽しくなる!

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日本語の漢字でも、読めないが何となく意味のわかるものはありませんか?例えば、「鯆」「鯖」「鰤」などは読めなくても魚の名前だということはわかると思います。ちなみに「鯆(いるか)」「鯖(さば)」「鰤(はまち)」です。 

英単語も漢字と同じように、「へん」や「つくり」、「かんむり」のように分類わけすることができます。それが以下の3点です。

・接頭辞
・接尾辞
・語根

例えば”prepaid”という単語で見ていきましょう。

“prepaid”は”pre”と”paid”の2つに分けることができます。”pre”は接頭辞にあたり、「前もって」という意味を持ちます。”paid”は語根にあたり、「支払った」という意味を持ちます。この2つのパートを合わせて「前もって支払った」=「前払いの」という単語になります。

続いて”unemployment”という単語を見ていきましょう。

“unemployment”は3つに分けることができます。1つ目は”un”、2つ目は”employ”、3つ目は”ment”です。
“un”は接頭辞で「〜ではない」という否定の意味を持ち、”employ”は「雇用する」、”ment”は接尾辞で「状態」という意味を持ちます。さらに”employ”は”em”と”ploy”の2つに分けることができ、”em”が「内側へ」、”ploy”が「祈る」という意味です。

全てを組み合わせると「ではない」「雇用する」「状態」で、「雇用ではない状態」、すなわち「失業」という意味になります。 

語源を知っておくメリット

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語源学習を提唱している英語指導者清水健二氏によると、「単語を長い間保持できる」「単語の意味を予測できる」「単語の効率的な学習ができる」ことがメリットとされています。

「単語の意味を予測できる」ことは、我々の日常会話でも普段から起こっていることで、実践的であることは魚へんの漢字の話でも身をもって体感できますよね。

では具体的に、どうすれば単語力を上げることができるのでしょうか? 

単語力をアップしよう!


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接頭辞と接尾辞、語根の意味を理解することで、語彙力を高めることができます。私たちも全ての日本語の単語を知っているわけでなく、ネイティヴや英語上級者の方も全ての英単語を知っているわけではありません。

単語力は接頭辞・接尾辞・語根のバリエーションを増やすことで格段にアップするので、さっそく覚えていきましょう。 

バリエーションを増やそう!

接頭辞の例
“in”(中へ)、”ex”(外へ)、”pro”(前へ)、”sus”(下に)、”re”(再び)、”pre”(前もって)など

接尾辞の例
“cede”(行く)、”able”(できる)、”ize”(になる)、”ness”(な状態)など

語根の例
“agree”(同意する)、”manage”(管理する)、”sustain”(持続させる)、”comfort”(心地よさ)、”profit”(利益)、”stable”(安定した)など

接尾辞がわかれば文法力も身につく!

日本語でも「〜い」がつくと「形容詞」だったり「〜だ」がつくと形容動詞とあるように、単語の役割もわかるので文法を組み立てる力もアップします。品詞別に接尾辞を覚えるといいでしょう。 

まとめ

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  語源を知ると効率よく単語を勉強することができます。短時間でたくさんの単語を覚えたい方、英語の実践力をつけたい方は語源学習法をぜひこの機会に身につけてくださいね。
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